ナラノチャイロコガネ Proagopertha pubicollis(Waterhouse,1875)

マグソクワガタ採集の折に副産物(途中からメイン)として採集できたコガネ。意外なことに(パット見は同じ属のような気がしない)沖縄本島のフタモンコガネと共にProagopertha属(中央腹板に三角形の突起がある)に分類されている。
細かい砂地が好きなようで東京都、多摩川ではまだ未見。時期は4月下旬〜5月中旬が一番良いかと思う(関東地方では)。
春出のコガネの類ではやや得にくい部類に入るようで、花や葉など必死に探したが飛んでいる個体(♀は飛ぶのが下手そうで良く地面に墜落していた)以外はほとんど見かけなかった。
また、♀を見つけずらい類の種類ではなく時期で♂と♀の性比が変わるようだ。

左:♀は微妙に色彩変異があり緑がかった個体から赤味がかった個体が見られる。
右:♂は均一な色彩しか見たことが無い。。。 黒化個体とかいるのだろうか〜っ

裏面は♂♀共に毛が多く特にメスは腹節中央部に黄色い紋が出る。触覚とフセツ(どのコガネも前脚のフセツの生え際がわかりやすい)を含めて♂♀の同定は容易。
意外にカタモンコガネやウスチャコガネと混同されやすいが、これらの特徴と採集環境を把握していれば間違えることは無い。

採集環境は聞いた話ではなんだか砂地で別に無くともいるところには畑脇などでも沢山いたりするらしい。
よくわかんない??です


しっかし、とっても高貴な雰囲気のするコガネムシ君である。
東京で見つけて生態をもうちょっと知りたいな〜〜。